鬼ごっこの種類は沢山ありますが、保育園で遊ぶ時の定番はご存じでしょうか?
私が保育士になり、子どもの時に遊んだ鬼ごっこが、今も同じように子ども達が遊んでいると、とても懐かしい気持ちになりました。そして、大人になっても鬼ごっこは、とても楽しいということに気が付きました。
そこで、鬼ごっこの種類は沢山ありますが、定番と言われる鬼ごっこを見ていきながら、子どもの頃のことを思い出してみましょう。
鬼ごっこの種類は沢山!保育園で遊ぶ定番「鬼ごっこ」
定番1つ目は、シンプルに「鬼ごっこ」です。
簡単なルールがわかるようになる3歳児頃に保育園でも始めます。
「鬼ごっこ」をしたい人を集め、じゃんけんで鬼役を決めます。
鬼が10数を数える間に他の人は逃げます。
鬼が全員をタッチし、最初につかまった人が鬼になります。
「キャー」と鬼から追われて逃げていくと、周りで遊んでいた子ども達が「なかまに いれて」とやってきますが、10人前後の大人数になると全員が捕まるまでに時間がかかってしまうので、途中で何をしていいのかわからなくなることがあります。なので、5~6人程が良いかもしれません。
私が3歳児と鬼ごっこをしていた時です、最初は私を含め4人でスタートしましたが、次から次へ子どもがやってきて、あっという間に12人になってしまいました。
「○○ちゃんが、おにー」と逃げていきますが、一人二人と次々にタッチされ全員終わるまでに時間がかかってしまいました。最初にタッチされた子どもが、待ちきれなくなって、他の遊びをしていたなんてこともありました。このことから、特に保育園などの就学前の子どもは、少人数で始めるのが楽しめると思いました。
鬼ごっこの種類は沢山!保育園で遊ぶ定番「色つき鬼」
定番2つ目は、「色つき鬼」です。
場所によっては、「色鬼」と呼ばれているようです。
「色つき鬼」では、まず「色」がわかるという事が大前提になります。
赤・黄・青・緑・白・桃・橙色・紫・黒・茶など、ある程度、色の種類がわかる年中・年長児になると、かなり楽しめます。
また、「鬼ごっこ」と違い、人数も10人以上でも充分に楽しめます。
保育園の園庭では色が限られていますが、保育者や友だちの着ている服や靴・靴下の色を言うと
更に盛り上がりますね。
子どもの頃に、こんなことがありました。
「むらさき!」と鬼が叫んだ時、保育園の園庭を見渡しましたが、紫色が無くてキョロキョロと
探していると、先生の靴の紫を見つけた友だちが
「あった!」と、一斉に先生の靴下めがけて走って行きました。
びっくりした先生が逃げだし、逃げる先生を皆で追いかけているうちに、何だか可笑しくなって
大笑いしたというものでしたが、とても懐かしく思い出しました。
鬼ごっこの種類は沢山!保育園で遊ぶ定番「氷鬼」
定番3つ目は、「氷鬼」です。
この鬼ごっこは、身体を自由に動かしたり動きを止めたりすることが出来る事が前提になります。「氷鬼」は、多くても7~8人までで、遊ぶといいでしょう。
まず、鬼を決めます。鬼は10ほどの数を数えます。数え終わってから、逃げる人を追いかけタッチします。タッチされた人は、氷のように固まります。全員が氷になったところで最初に氷になった人が鬼になります。
これを私は、年長児としましたが、鬼役を複数決めて、氷にされた人をまだ氷にされてない人が
助けに行き、タッチして氷を溶かすというアレンジバージョンで楽しみました。鬼が一人ではないので、気を付けないと反対方向から鬼がやって来ることになり、かなりドキドキします。
このアレンジバージョンをする時は、充分な時間があると集中して遊びこむことが出来ます。また、保育園児だけでなく小学校の低学年でも楽しく遊べます。
鬼ごっこの種類は沢山!保育園で遊ぶ定番「たか鬼」
定番4つ目は、「たか鬼」です。
この鬼ごっこは、「たかい」と言う意味が解り、高いところにも行くことが出来、更には数を10まで数えることができる年中児の後半から年長児くらいだと楽しめます。
地面より高い所がどこがあるのかと探して、高い所に実際行くことになりますが、鬼が10数え始めた時点で、次の場所へ行くのに、下りて逃げなければならないので、どこに逃げるかなど考えることが必要になります。鬼になりたくなくて、ドンドン高い場所に逃げていくと危ないかもしれませんね。
私が子ども達と「たか鬼」をしていると、「あぶない」と声をかけてくる子どもが必ずいて、その声に反応した子どもが「いまはあそんでる」と応戦し、時々トラブルになることがあります。
高い場所=あぶないという事は決して間違いではありませんが、私が子どもの頃はあまりなかったことだと、今どきの子ども事情を考えさせられました。
鬼ごっこの種類は沢山!保育園で遊ぶ定番「かげふみ」
定番5つ目は、「かげふみ」です。
この鬼ごっこは、お天気のいい日や太陽が高く上っている日中に楽しめますので、遊べる日のお天気や時間帯などに左右されてしまいます。
ある時、天気がいいので、「かげふみ」しようと「今日は、かげふみしまーす」と私が一番張り切ってに外に出てみたけれど、その頃には雲が覆ってしまって出来ず予定していた遊びができなくなり慌てたという経験もしました。
こちらの鬼ごっこも、「影」がわかる年中・年長児にお勧めです。日陰に入るとが影が無くなるなど、楽しく不思議な遊びでもあります。
走る方向によってはすぐに影を踏まれてしまう事もあり、保育園児ではなぜ影が出来るか理解できないこともあり、力いっぱい鬼から逃げることを楽しんでいます。
鬼ごっこの種類は沢山!保育園で遊ぶ「番外編」
番外編として、「むっくりくまさん」「あぶくたった」など、歌がありストーリー性のあるものも
大変楽しめます。
こちらは、2歳児など小さい子どもで簡単なルールが理解出来なくても、お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に遊ぶことが出来ます。
これらの遊びをしていると、簡単なルール―が理解できるようになり、もっと鬼ごっこが楽しめるようになります。
私が幼い頃は、「鬼につかまっても、鬼にならなくていい」という特別があり、ルールがよくわからない小さい子でも、近所のお兄さんやお姉さんと一緒に遊ぶ中で、大きい子が小さい子を守るという暗黙のルールがあったことを懐かしく思い出します。
鬼ごっこの種類は沢山!保育園で遊ぶまとめ
鬼ごっこは、走ったり止まったり、高い所に上ったり色を探して走り回ったりと、身体全身を使うだけでなく、色や数、時には影まで、色んな事を知って、遊びを通して沢山のことを学んでいます。
私は、遊びを通して楽しかった経験が大人になっても心に残っていることを感じています。
大人になって鬼ごっこをする機会があれば、是非子どもの頃を思い出して楽しんでみてください。
私は、今の子ども達にも道具を使わずに友だちと関わりながら楽しめる遊びがあることを伝えていきたいと思っています。